口臭は歯磨きだけではダメ。3か月に一度は歯石を取ろう。

歯磨きしているから口臭対策は大丈夫!

そんな風に思っていませんか?

歯磨きをどんなに頑張っても口臭は消えない方は、歯医者で歯石除去をお願いしてみましょう。

何かを食べた後、歯磨きをしないでいると歯がネバネバしますよね。

これを歯垢(しこう)といって、細菌が発生している証拠です。

細菌は自分の周りにバイオフィルムと呼ばれるネバネバを出して居心地の良い巣を作ります。

歯磨きでこの歯垢を落とすのですが、完全には落としきれません。

歯垢が食べ物や水にふくまれるカルシウムイオンと結びつくと、歯磨きでは落としきれない歯石になってしまいます。

歯石が付くと歯の表面がザラザラしてくるんですが、こうなると食べかすや菌が引っかかりやすくなります。

この繰り返しで地層のように歯石が蓄積していきます。

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問題は、この歯石の中で細菌が生きているということ。

歯磨き程度の攻撃ではびくともしない要塞を築いているんです。

この要塞の中で、細菌は食べかすを分解し、「臭い分子」や「毒になる分子」を作り出します。

「臭い分子」は口臭の元になる臭いですね。

「毒になる分子」は歯を溶かすだけでなく、歯茎の腫れと膿、出血を起こします。いわゆる歯周病です。

菌にとって栄養豊富な膿や血液を利用できるようになれば、これを分解して仲間を増やしながら、「臭い分子」を作り出します。

ちなみに、歯石1gの中に100億の菌がいるそうですよ。

歯石という要塞の中で100億もの最近が臭い分子を生み出していたら、歯磨きだけでは太刀打ちできませんよね。

この歯石を破壊するための攻撃方法が超音波です。

細菌の要塞になっている歯石の除去では、歯石は破壊するけれども健康な歯にはダメージを与えない武器、超音波スケーラーとエアスケーラーを使います。

超音波スケーラーとエアスケーラーのあとは歯石が付きにくくなるフッ素コートを施して、また2~3か月後に除去します。

歯周病になっていると最初は痛いかもしれませんが歯石除去をなんどか行っているうちに歯周病が収まってきます。

そのころには口臭も随分収まっていることでしょう。

口臭が気になる方で歯石除去を習慣にされていない方はぜひ一度歯医者さんにご相談ください。